2017年11月、安倍総理はアメリカ大統領補佐官イヴァンカ氏の主導で設立された女性起業家資金イニシアティブ(いわゆるイヴァンカ基金)への5千万ドルの資金提供を表明した。
イヴァンカ基金の詳細(管理団体、設立経緯、所在地、役員構成など)を示してほしい。また、イヴァンカ大統領補佐官はどの程度同基金に関与しているのか。
イヴァンカ基金への日本からの資金提供額は5千万ドルと表明されたが、閣議決定された上で本年度の予算に含まれているのならば、どの省庁からの予算として支出されるのか。また、その提供方法は寄付と一定期間の融資のどちらなのか。
イヴァンカ大統領補佐官の「国際女性会議WAW!」講演の為の訪日は、日本政府が招待したのか。外務省は2017年7月に女性起業家資金イニシアティブへの拠出を発表している。同イニシアティブとイヴァンカ基金が同一の場合、イヴァンカ氏は直接関与していないとされる同基金について、イヴァンカ氏が訪日したタイミングで安倍総理が拠出を発表することは、同基金に対する国民の誤解を招くのではないか。 また、女性起業家への支援は重要だが、本年度の政府予算に女性起業家支援に絞った予算の費目と総額は存在するのか。
「イヴァンカ基金」は、2017年7月のG20サミットにて、その趣旨に賛同する14ケ国からの拠出金を元に基金が世界銀行に設置され、参加国の代表が運営委員会を構成して運営されるものである。イヴァンカ大統領補佐官は、基金の発案に米国政府の一員として役割を果たしたが、運営には関わっていない。
本基金の立ち上げは、2017年7月に発表された為、2018年度予算には計上されていない。日本政府はこの基金に対し、5000万ドルの拠出を行う予定で、今後の予算編成にて検討する。また、予算と費目については、「 “女性起業家に絞り、女性起業家を直接支援する” の意味するところが必ずしも明らかでなく、お答えすることは困難である※」。
イヴァンカ氏は「国際女性会議WAW!」イベントでの講演者として政府が招待し、来日した。
安倍総理が外務省発表から3ケ月以上経過した時点で、当基金へ言及したことについては、それが「国際女性会議WAW!」での同基金の協力関係にある日本と世界銀行による共催特別イベントにおいて行われたのであり、国民に誤った印象を与えることはない。
※ 原文を一部加工し引用しました。
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質問主意書名 : | 安倍総理によるイヴァンカ大統領補佐官の主導で立ち上げられた基金への資金提供に関する質問主意書 |
提出先 : | 衆議院 |
提出国会回次 : | 195 |
提出番号 : | 17 |
提出日 : | 2017年11月6日 |
転送日 : | 2017年11月8日 |
答弁書受領日 : | 2017年11月14日 |