防衛省が廃棄物などの支障除去を終えたとして2016年に地主に返還した米軍北部訓場跡地で、2017年12月に米軍の訓練弾とみられるものを含む廃棄物が見つかった。土地返還の際に調査及び支障除去などの作業を行ったにもかかわらず廃棄物等が発見されたことで、防衛省の支障除去のずさんな実態が浮き彫りとなった。…
防衛省が廃棄物などの支障除去を終えたとして2016年に地主に返還した米軍北部訓場跡地で、2017年12月に米軍の訓練弾とみられるものを含む廃棄物が見つかった。土地返還の際に調査及び支障除去などの作業を行ったにもかかわらず廃棄物等が発見されたことで、防衛省の支障除去のずさんな実態が浮き彫りとなった。
本件で発見された廃棄物等の種類、数量を明らかにしてほしい。また、沖縄防衛局は米軍北部訓練場の過半の返還に当たり、東村からの意見に対して必要な支障除去措置を適切に講じる旨の回答を行っているが、本件への対応を始めとした米軍北部訓練場返還跡地に対しての必要な措置は今後速やかに行われていくのか。
なお、本件について日本に駐留する米軍の環境指針及び基準となっている「日本環境管理基準」に基づいた協議などを米国政府との間で行ったのか。また「奄美大島、徳之島、沖縄北部及び西表島」の世界自然遺産登録に与える影響はないのか。
米軍北部訓練場跡地を地主に引き渡す前に「北部訓練場の過半の返還に関する実施計画等」に基づき、土壌・水質汚染の状況、不発弾その他の火薬類、廃棄物有無を調査、処理・対応を行うこととなっているが、2016年12月の米軍北部訓練場の土地返還の際にどのような調査及び支障除去などの作業を行ったのか。
土地返還前の2016年12月4日、米軍北部訓練場との境界付近で米軍のものとみられる数百枚の食品レトルトパックが発見されたが、この件についての日本政府の対応および調査結果を明らかにしてほしい。
本件の事実関係は確認中である。なお、返還された土地において、円筒形の物体2本が確認され米軍に回収されたことがあり、これらは、過去に米軍が訓練で使用していたものとみられることが米軍への聞き取り調査により明らかとなっている。
また、この土地は、「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」の世界遺産登録に向けて政府が「国際連合教育科学文化機関」に推薦している区域には含まれておらず、引き続き、世界遺産登録の実現に向けて取り組んでいく考えである。
本件土地においては、沖縄防衛局が定めた返還実施計画により、返還が合意された本件土地の全区域について土壌汚染などの調査を実施した。これらにより廃棄物の存在が確認され所有者への土地引き渡しにあたり支障となるものについては、引き渡し前に適切に対応を行った。政府としては、本件土地の有効かつ適切な利用推進のために引き続き対応を行っていく考えである。
「廃棄された食品レトルトパック」については、2016年12月に沖縄防衛局から在沖海兵隊に対して事実関係の照会、米軍のものであるなら撤去するよう要請を行った。その後、同海兵隊から、レトルトパックは米軍のもので、現場の清掃を行ったとの回答があった。
@restog
2021/02/10
返還時に行われる調査の費用はどちらが出すのか?アメリカが使用した施設なのだから、アメリカが出すのが必然だろう。
@spriggan
2018/03/01
基地の中は何をしているかわからないと思うので、返還時にはきちんと調査をするべきでしょう。豊洲でもああなので、基地ならなおのことですかね。
質問主意書名 : | 米軍北部訓練場の返還跡地の支障除去等に関する質問主意書 |
提出先 : | 参議院 |
提出国会回次 : | 196 |
提出番号 : | 7 |
提出日 : | 2018年1月31日 |
転送日 : | 2018年2月5日 |
答弁書受領日 : | 2018年2月9日 |