安倍総理大臣は米朝首脳会談の動きを受けて3月9日にトランプ大統領と電話会談を行った。 日本は懸案事項である「核・ミサイル」や「拉致問題」について米国政府と認識を共有できでいるのか。また米国政府から米朝首脳会談開催に関して、日本政府に適宜報告や連絡は行われているのだろうか。 安倍総理は北朝鮮の「…
安倍総理大臣は米朝首脳会談の動きを受けて3月9日にトランプ大統領と電話会談を行った。 日本は懸案事項である「核・ミサイル」や「拉致問題」について米国政府と認識を共有できでいるのか。また米国政府から米朝首脳会談開催に関して、日本政府に適宜報告や連絡は行われているのだろうか。
安倍総理は北朝鮮の「非核化」の申し出を評価すると発言した。この「非核化」には「核・ミサイルの完全検証可能かつ不可逆的な形での放棄」が含まれているのか。そうでなければ安倍総理は一体何を評価したのか。
トランプ大統領が米朝会談について語った際、安倍首相がアメリカの非核化の取組をとても喜んでいる旨の発言を行った。安倍総理はそのような発言を本当に行ったのか。またトランプ大統領は拉致問題を米朝会談で取り上げるのか。なお、3月9日の毎日新聞の報道によると電話会談は米国側からの申し出によるものとのことだが、電話会談は米朝首脳会談受け入れの通告が目的だったのか。
安倍総理は日米首脳会談を4月に行いたいとしている。日米首脳会談および米朝首脳会談の開催は正式に決まっているのか。また日米首脳会談では米朝首脳会談開催時に「核ミサイルの完全放棄」と共に、「拉致問題」も取り上げる確約をトランプ大統領から得るべきではないか。そもそも、トランプ大統領に全てを委ねず、日朝首脳会談を開催するべきではないのか。
核・ミサイルの放棄の在り様については、北朝鮮が何を意図しているのか政府は回答する立場にない。安倍総理が何を評価しているのかは、3月9日の記者会見で述べた通りである。
米国とは北朝鮮問題も含めて様々なやり取りを行っているが、外交上のやり取りの詳細については、相手国との関係もあるので差し控えたい。また、米朝首脳会談については「相手国との今後の外交上のやり取りに支障を来すおそれがあることから差し控えたいが※」、北朝鮮政策については、日米間で緊密に連携している。
日米首脳会談は開催することで合意しているが、詳細は現時点で未定である。また米朝間の個別のやり取りについて政府は回答する立場ではない。なお、日朝首脳会については「今後の対応に支障を来すおそれがあることから、お答えを差し控えたい※」が、今後の具体的対応は米国および韓国など関係国と緊密に連携し、拉致、核、ミサイル問題の解決に向けて検討していく。
※ 原文を一部加工し引用しました。
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質問主意書名 : | 米朝首脳会談とわが国の外交政策に関する質問主意書 |
提出先 : | 衆議院 |
提出国会回次 : | 196 |
提出番号 : | 150 |
提出日 : | 2018年3月15日 |
転送日 : | 2018年3月19日 |
答弁書受領日 : | 2018年3月23日 |