学校法人城西大学では、文部科学省OBの小野理事の緊急動議により水田宗子理事長が事実上解任され、理事長に近い多くの教職員への追い出し人事も強行された。これについては中央官庁の天下り幹部OBによる有力私立大学乗っ取りの「官製クーデター」との指摘があり、一部は裁判にもなっており、同校の教職員や学生に混乱…
学校法人城西大学では、文部科学省OBの小野理事の緊急動議により水田宗子理事長が事実上解任され、理事長に近い多くの教職員への追い出し人事も強行された。これについては中央官庁の天下り幹部OBによる有力私立大学乗っ取りの「官製クーデター」との指摘があり、一部は裁判にもなっており、同校の教職員や学生に混乱が生じる異常事態となっている。 同大学の元監事らが、理事の行為を不正行為として文部科学省に報告し、更に同省による調査要求を提出しているが、同省はいまだ調査を行っていない。
文部科学省はなぜ元監事らの報告や調査要求を無視し続けたのか。最近になって同省は「新たな監事に確認し、回答を得た」としたが、学校法人に問い合わせただけで自ら調査を行っていない。同学校法人は同省のお墨付きを得たとして異常経営に拍車がかかっている。国は早急に第3者による公正な調査を行い必要な行政措置を講じるべきではないか。
文部科学省は裁判で係争中として学校法人の異常経営を容認している。元監事らが報告で指摘したのは大学客員教授らへの雇止め事案や学生が水田元理事長の指導を受けられず論文提出のめどが立たない事案などで、係争中の問題とは直接関係のない事案である。多くの教職員や学生の救済のためにも、文部科学省は早急に対応するべきではないか。
文部科学省は2017年3月29日に学校法人城西大学の当時の監事(以下、前監事)からの報告を受け、同法人に事実関係や今後の対応等への回答を求めた。同法人からは7月27日に前監事の指摘は当たらない旨の回答があり、新監事出席の理事会でも回答が承認されているため、文部科学省としては現時点で更なる調査や指導等の必要はないと考えている。
現在「城西国際大学客員教授らに対する雇止め事案」等が係争中であることは認識しており、文部科学省は同法人に対して学生および教職員が安心できるように法人運営の円滑化を求めている。
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質問主意書名 : | 学校法人城西大学で起きた「官製クーデター」に関する質問主意書 |
提出先 : | 参議院 |
提出国会回次 : | 196 |
提出番号 : | 224 |
提出日 : | 2018年7月20日 |
転送日 : | 2018年7月20日 |
答弁書受領日 : | 2018年7月31日 |