「桜を見る会」の招待者名簿に関する質問主意書

提出議員 : 中谷 一馬

桜を見る会の招待者には様々な問題が指摘されており、実態を解明する必要があるのにも関わらず、電子名簿は削除され、紙の名簿はシュレッダーで廃棄されてしまったらしい。これは、政府にとって都合の悪い情報の隠蔽なのではないだろうか。

菅義偉官房長官は、桜を見る会の招待者名簿の電子データ廃棄は内閣府の公文書管理ルールに従った措置であり復元はできないと聞いていると会見した。

  • 酒田内閣府大臣官房総務課長は、招待者名簿の電子データをいつ消したかわからないが削除したと説明している。電子データはどこに保存されていて、アクセスするためにはどのような手順が必要なのか。また、PCのログイン履歴から、いつ誰の指示で何のために削除したのか調査することは簡単にできることではないのか。削除したデータを専門業者に依頼して復元するべきではないのか。

  • 招待者名簿の紙データは、野党議員が桜を見る会に関連資料を要求した約1時間後の2019年5月9日午後1時20分にシュレッダーにかけて廃棄をし、電子データについてはいつ消去したかは分からないと政府は説明している。これは明らかに、政府が都合の悪い情報を意図的に隠蔽していると疑われても仕方がないのではないか。

  • データのデジタル化コストが安価になっているので、時の政権が都合の悪い公文書を恣意的に廃棄できないように、公文書を全てデジタル化し、永久保存管理すべきではないか。

  • 招待者名簿が記録された電磁的記録は、内閣府LAN(共通システム)のサーバーで保存されており、権限を有する者のみがログインし、閲覧又は編集をすることができる。当該記録の廃棄についても先に述べた取扱いにのっとったものであり、復元することは考えていない。

  • 招待者名簿については保存期間1年未満文書とされており、これを全て保存すれば個人情報を含んだ膨大な量の文書を適切に管理する必要があることから、公文書等の管理に関する法律の規定に基づき遅滞なく廃棄したものであり、「明らかに政府が都合の悪い情報を意図的に隠蔽していると疑われても仕方がない」との御指摘は当たらない。

  • 「 “都合の悪い公文書を恣意的に廃棄” の意味するところが必ずしも明らかではないが※」、公文書等の管理に関する法律の規定に基づき適切に整理、保存すべきものと考えており、公文書を全てデジタル化し、永久保存管理すべきとは考えていない。 ※ 原文を一部加工し引用しました。

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 詳細情報

質問主意書名 :「桜を見る会」の招待者名簿に関する質問主意書 
提出先 :衆議院
提出国会回次 :200
提出番号 :114
提出日 :2019年11月29日
転送日 :2019年12月4日
答弁書受領日 :2019年12月10日

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