羽田空港の新飛行ルートは本当に安全性が確保されているのか? 3月29日から羽田空港の新飛行ルートが始まった。都心上空のルートを通過する航空機の着陸角度は、通常の3.0度よりも急な3.45度である。 国際航空運送協会(以下、IATA)は、これについて国土交通省に強い懸念を伝えている。 1月30日から…
3月29日から羽田空港の新飛行ルートが始まった。都心上空のルートを通過する航空機の着陸角度は、通常の3.0度よりも急な3.45度である。
国際航空運送協会(以下、IATA)は、これについて国土交通省に強い懸念を伝えている。
1月30日から行われた実機飛行確認においてもエアカナダおよびデルタ航空は同様の懸念を示し、エアカナダは目的地を成田空港に変更した。
質問
実機飛行確認以降、羽田空港の新飛行ルートの着陸角度に関し国土交通省とIATAは面会したのか。その場合、IATA側から何が伝えられたのか。
答 弁
国土交通省航空局はIATAと、新飛行ルートの着陸角度に関し実機飛行確認前に意見交換を行ったが面会はしていない。
IATAからは、気温が高く航空機の降下率が上昇し進入が不安定になる場合に技術的な課題があることが伝えられた。
質問
各所から懸念を示されている急な着陸角度について、運用前もしくは運用後に変更する可能性はあるのか。国土交通省航空局の航空管制調査官はIATAが示した懸念は要請ではないとの見解を示しているが、変更を検討すべきではないのか。
答 弁
3.5度の降下角を含む進入方式は、我が国及び諸外国の空港で採用されており、航空機の性能および気象など複数の条件で安全性の確認を行った。
操縦士および専門家は新経路が直線であることからも安全性には問題がないと意見しており、着陸角度の変更は考えていない。IATAとは意見交換をおこなったのであり、要請は受けてはいない。
質問
騒音軽減を目的に好天時のみ着陸角度を通常より急にするとのことだが、騒音が増す例も確認されている。この件を政府は把握しているか。また、好天時と悪天時の割合はどうなると予想しているのか。
答 弁
騒音問題については、実機飛行の結果は精査中のため回答が難しい。 また、好天時と悪天時の割合については、現行の経路と新経路では天候の判断基準が異なり、十分なデータが見込まれないため回答が難しい。
注意事項:編集部では可能な限り正確な要約を行うように努めていますが、質問および答弁については必ずしも原文の趣旨や意図がくみ取れていない可能性があります。正確な情報については、必ず原文をご確認ください。
@westman
2020/05/25
思っているより低いんですよ。福岡空港なども低いけど、直ぐに海上にでるので羽田とはちょっと違います。 低高度で都心の上空を長時間飛行するというのが懸念点です。
質問主意書名 : | 羽田新飛行ルートの着陸角度についてのIATAからの要請に関する質問主意書 |
提出先 : | 衆議院 |
提出国会回次 : | 201 |
提出番号 : | 100 |
提出日 : | 2020年3月5日 |
転送日 : | 2020年3月11日 |
答弁書受領日 : | 2020年3月17日 |