「老後資金2000万円報告書」の問題点について安倍首相が行った答弁は、過去の政府答弁や総務省作成資料の内容と矛盾しているのではないか。 また麻生財務大臣の「かなりの部分をこの年金でまかなえる」旨の答弁は、具体的なデータに基づいた発言ではないのではないか。 安倍総理は「老後に月5万円の赤字である…
「老後資金2000万円報告書」の問題点について安倍首相が行った答弁は、過去の政府答弁や総務省作成資料の内容と矛盾しているのではないか。 また麻生財務大臣の「かなりの部分をこの年金でまかなえる」旨の答弁は、具体的なデータに基づいた発言ではないのではないか。
安倍総理は「老後に月5万円の赤字であるかのように表現した点は誤解を与えた」と答弁した。「赤字」との表現は「家計調査の結果によりますと(中略)2013年および2014年は赤字が拡大」との原田総務副大臣の答弁や、「2017年▲54,317円」との家計調査の表記にあるように、家計調査公表時の通常の表現である。 「赤字」との表現が「誤解を与えた」のであれば、過去の答弁や作成資料の撤回、修正が必要になるのではないか。
麻生財務大臣は「百年安心というのを大前提にしてかなりの部分をこの年金でまかなえる」と答弁した。この「年金」は何を指すのか、「かなりの部分」の裏付けのデータは何か、また老後生活式のどの程度の比率を意味するのか。
安倍総理大臣の発言は、同報告書が「公的年金は老後の生活を ”ある程度” 賄うもの」との政府の政策スタンスと異なるとの認識の下で述べられたものである。したがって、過去の国会答弁や作成資料の撤回や修正を行う必要はないと考えている。
麻生国務大臣の発言の「年金」とは公的年金のことである。
また「かなりの部分」とは、政策スタンスの「ある程度」と同一の趣旨で述べたものであり、「比率」の箇所については、高齢期の生活が多様であるため一概にお答えすることは困難である。
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質問主意書名 : | 「老後資金二千万円報告書」に関する質問主意書 |
提出先 : | 衆議院 |
提出国会回次 : | 198 |
提出番号 : | 266 |
提出日 : | 2019年6月19日 |
転送日 : | 2019年6月24日 |
答弁書受領日 : | 2019年6月28日 |