千葉県野田市での小4女子虐待事件(編集部補足)を受け、全国の公立小中学校・教育委員会および児童相談所が、虐待またはそれが疑われるケースへの点検を行った。
その最中である2月28日に、2018年3月の目黒区女児虐待事件(同)を受けて、検診未受診や未就園および不登校の児童を対象に行われた調査の結果、2936人の子供の安全確認ができていないことが発表された。
同様な安全確認が痛ましい事件の度に行われるが、それは教育現場の通常業務の支障となり、既に判明している2936人への対応が後ろ回しにあるなどの危険性がある。
事件の度に同様の安全確認を指示するのは、政権のパフォーマンスではないのか。現場によっては大きな負担であり、通常業務などへの支障になるのだけではないのか。
今回の調査では、昨年11月時点で安全確認が把握できた不登校児童も対象としているが、このような点検は通常業務、個々の緊急性の判断などに応じて行えばいいのではないか。
昨年の調査により判明した2936人の子供への対応が、今回の緊急安全確認のために後ろ回しになることはないのか。
今回行った緊急の安全確認については、2019年2月14日時点のものであり、各児童相談所において継続指導中、児童福祉司指導中の対象となっている児童および同月1日以降で不登校の生徒を対象としたものである。調査に当たっては、関係する機関が十分な連携を図り、臨機応変な対応を依頼していることから、政権のパフォーマンスとの批判は当たらない。
政府としては、各校において常に子どもたちの状況を把握すること、児童虐待の早期発見に努めることなどの対応を各都道府県の教育委員会に求めている。このような中、「千葉県野田市の事案」が発生したため、緊急の安全確認の実施を行った。
2018年7月からの調査の結果、安全確認が取れていない児童については、今回の安全確認期間中も引き続き各地方公共団体にて調査を継続していく。また各地方公共団体には、19年3月1日の時点の状況を改めて報告するように求めるなど、2936人の児童についても適切に対応する。
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質問主意書名 : | 野田市の事案を踏まえた児童相談所及び学校における子どもの緊急安全確認等に関する質問主意書 |
提出先 : | 衆議院 |
提出国会回次 : | 198 |
提出番号 : | 72 |
提出日 : | 2019年3月4日 |
転送日 : | 2019年3月11日 |
答弁書受領日 : | 2019年3月15日 |