ネット・ゲーム依存症に関する質問主意書

提出議員 : 平山 佐知子

2019年5月にWHOは30年ぶりに国際疾病分類(ICD)を改訂し、ゲーム障害は精神疾患であると正式決定した。ICDとは、疾病、傷害および死因の国際的統一基準で定められた統計分類である。そのため、治療や研究が進むことが期待される。 ゲーム依存が不登校や家族との関係悪化、健康被害などの原因となり、日…

2019年5月にWHOは30年ぶりに国際疾病分類(ICD)を改訂し、ゲーム障害は精神疾患であると正式決定した。ICDとは、疾病、傷害および死因の国際的統一基準で定められた統計分類である。そのため、治療や研究が進むことが期待される。

ゲーム依存が不登校や家族との関係悪化、健康被害などの原因となり、日常生活に支障が出てしまうケースもあり社会問題となっている。ネット・ゲーム依存症を防ぐ取組みを、政府はどの様に進めていくのだろうか。

質問のまとめ

  • 長時間のネットやゲーム使用はネット・ゲーム依存症につながるのか。厚生労働省が行った全国調査の趣旨および今回の調査結果が科学的意味を持つのかを知りたい。

  • 香川県議会による条例案で、子供のスマートフォン使用を以下のように制限している。個人の自由や家庭内の教育に介入する内容となっているが、妥当な規制と言えるのか。

<スマートフォン使用可能時刻>

中学生以下:21時まで

18歳未満:22時まで

<1日当たりのゲーム時間>

平日: 60分

休日: 90分

  • ネット・ゲーム依存症は本人とその家族にも重大な影響を及ぼすとされるが、政府としてどの様な取組を行うのか。また、その取組において科学的な根拠の必要性についてどのように考えているのか。

  • 全国調査は独立行政法人国立病院機構久里浜医療センターが実施した。その結果、ゲーム時間が長いほどゲームを止めなければいけない時に止められなかったと答える割合が多くなることが判明しており、本調査はゲーム障害が及ぼす影響の実態を示したと承知している。

  • 地方公共団体の議会が審議する条例案について、政府としての回答は差し控える。

  • ゲーム依存症に対する取組みとして、全国調査の結果および有識者の意見等を踏まえた正しい知識の普及および相談・支援体制の整備に取り組んでいる。また関係省庁やゲームの供給を行っている企業を含む関係団体と協議の場を設け、対策を推進している。

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 詳細情報

質問主意書名 :ネット・ゲーム依存症に関する質問主意書 
提出先 :参議院
提出国会回次 :201
提出番号 :67
提出日 :2020年3月3日
転送日 :2020年3月9日
答弁書受領日 :2020年3月13日

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