小中学校の情報通信技術(以下、ICT)の整備推進を目的として文部科学省が進めているギガスクール構想の事業予算が、今年度の補正予算に盛り込まれた。 PC端末や通信ネットワークといったハード面整備の予算に比べコンテンツの調達などソフト面についての予算がほとんど確保されておらず、PC端末や通信ネットワー…
小中学校の情報通信技術(以下、ICT)の整備推進を目的として文部科学省が進めているギガスクール構想の事業予算が、今年度の補正予算に盛り込まれた。 PC端末や通信ネットワークといったハード面整備の予算に比べコンテンツの調達などソフト面についての予算がほとんど確保されておらず、PC端末や通信ネットワークが充分に活用されないのではと懸念されている。ソフト面の整備はどの様に進められるのだろうか。
2020年度から教科書をデジタル端末で閲覧するデジタル教科書が導入されるが、費用が増す一方で従来型の紙媒体による学習と大きな差が見受けられない。ICTの整備を効果的かつ速やかに進めるために、民間事業で既に広まっている家庭学習用のコンテンツを活用すべきではないか。
各自がPC端末で学習することで、個々の習熟速度に合わせた学習を進めることができ、基礎学習の時間短縮が実現する。結果として、社会問題を考察するなどの応用的学習時間が増すと考えるが、そのような学習計画の開発は進めているのか。
ICTの整備により教員の役割が変化し、学習を教えるより生徒からの相談に対応する機会が増える。教員の意識改革はどのように進めるのか。
文部科学省は「教育の情報化に関する手引」で学習用ソフトウェアの活用や民間事業者等からの購入の際の注意点等について示しており、その活用は引き続き進めていく予定である。
新学習指導要領及び中学校学習指導要領では、他者と協働しての課題解決を学ぶ活動を定め、国際理解、情報、環境、福祉・健康など現代的な諸課題をテーマにした学習を現在も教育現場で行われている。
現在、中央教育審議会において「児童生徒等に求められる資質・能力を育成することができる教師の在り方」について議論が行われている。引き続き教員養成の充実に取り組んでいきたい。
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質問主意書名 : | ギガスクール構想の実現に向けてのコンテンツ充実に関する質問主意書 |
提出先 : | 衆議院 |
提出国会回次 : | 201 |
提出番号 : | 55 |
提出日 : | 2020年2月10日 |
転送日 : | 2020年2月17日 |
答弁書受領日 : | 2020年2月21日 |