安倍総理は、2018年1月31日の参議院予算委員会で憲法改正について答弁を行った。 答弁の中で憲法を「この国の形、理想の姿を示すもの」とした認識が、内閣のものか安倍総理個人のものか追及している。また「私たちは、時代の節目に当たって、どのような国づくりをすすめていくのかという議論を深めるべき時に来て…
安倍総理は、2018年1月31日の参議院予算委員会で憲法改正について答弁を行った。 答弁の中で憲法を「この国の形、理想の姿を示すもの」とした認識が、内閣のものか安倍総理個人のものか追及している。また「私たちは、時代の節目に当たって、どのような国づくりをすすめていくのかという議論を深めるべき時に来ている」との発言における「私たち」や「時代の節目」についても、それぞれの意味の確認を求めている。
安倍総理が答弁の中で示した「憲法は、この国の形、理想の姿を示すもの」という認識は、安倍総理個人の認識かもしくは安倍内閣としての認識か。また、その定義は憲法学上の学説として確立して存在しているのか。
「時代の節目に当たって、まさにどのような国づくりをすすめていくのかという議論を深めるべき」とした、時代の節目とはいつのことを指しどのような意味があるのか。
また、議論を行う主体は、安倍総理の他行政府の誰のことを指しているのか。加えて、「議論を深めるべき」というの立法府たる国会に対しての発言であると考えればよいのか。
「議論を深めていくことが必要であり、私たちにはその義務がある」とした、「義務」に法的な根拠はあるのか。また、誰に対するどのような義務を意味するのか。
「お尋ねの趣旨が必ずしも明らかではないが※」、憲法は主権者たる国民の意思に基づき国家権力の行使の在り方を定めることで、国民の基本的人権を保障する役割がある根本規範である。 安倍総理の答弁は、その趣旨を述べたものである。
各党が具体的な憲法の改正案を国会に持ち寄り、憲法審査会において議論を深めることを期待している旨を答弁したものである。
※ 原文を引用しました。
@westman
2018/03/27
憲法は制限規範と習ったが、根本規範と言ったりするんだね。
質問主意書名 : | 安倍首相の憲法改正の必要性を述べた答弁に関する質問主意書 |
提出先 : | 参議院 |
提出国会回次 : | 196 |
提出番号 : | 11 |
提出日 : | 2018年2月7日 |
転送日 : | 2018年2月14日 |
答弁書受領日 : | 2018年2月20日 |