米国との有償軍事援助(FMS)における日本からの前払い金の余剰金未精算分に関する質問主意書

提出議員 : 城井 崇

日本は米国から防衛装備品を購入する有償軍事援助(FMS)を受けている。しかし装備納入後も日本が支払った前払い金の余剰金の精算が米国側で行なわれていない取引がある。前払い金には国民の税金が使われている。余剰金の精算を速やかに完了させるために政府はどう取り組んでいくのだろうか。 2012年度末から…

日本は米国から防衛装備品を購入する有償軍事援助(FMS)を受けている。しかし装備納入後も日本が支払った前払い金の余剰金の精算が米国側で行なわれていない取引がある。前払い金には国民の税金が使われている。余剰金の精算を速やかに完了させるために政府はどう取り組んでいくのだろうか。

  • 2012年度末から2016年度末時点の5年間で、出荷完了後に精算が完了していない金額はそれぞれいくらか。

  • 1999年度末と2016年度末時点で「出荷完了後精算が完了していない金額」のうち、精算完了目標の出荷完了後2年を経過しても精算が完了していない金額(以下、未精算額)はそれぞれいくらか。また、17年間の間に「未精算額」が2倍以上に増えたのはなぜか。

  • 2011年度以降に日本が米国に早期精算を申し入れたのは34回ということで良いか。そもそも、2011年以降両国の事務レベルでの早期精算の申し入れが効果を発揮していないが、政府は「未精算額」の精算に向けて具体的にどの様に取組んでいくのか。

  • 出荷完了後に精算が完了していない金額は累計で以下の通りである。

  • 2012年度末/約1246憶円

  • 2013年度末/約1800億円

  • 2014年度末/約868億円

  • 2015年度末/約982億円

  • 2016年度末/約1072憶円

  • 「未精算額」は1999年度末時点で約253憶円、2016年度時点で約623億円である。なお、精算手続きは米国政府の責任で処理されており、「未精算額」が増加している確固たる理由については政府として回答することは困難である。

  • 2011年12月から2018年2月までの間に、防衛省幹部による米側への早期精算の申し入れは34回行なわれている。2016年度から防衛装備庁と米国国防省安全保障協力庁とで有償援助に関する協議の枠組みを設けており、防衛装備庁長官は米国国防省安全保障協力庁長官に早期精算の申し入れ等を行っている。

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 詳細情報

質問主意書名 :米国との有償軍事援助(FMS)における日本からの前払い金の余剰金未精算分に関する質問主意書 
提出先 :衆議院
提出国会回次 :196
提出番号 :142
提出日 :2018年3月13日
転送日 :2018年3月19日
答弁書受領日 :2018年3月23日

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