政府は「エネルギー基本計画(2018年7月に閣議決定)」にて、「可能な限り原発依存度を低減する」方針を示した。しかし、低減するとする「原発」の定義が示されていない。政府は、例えば高速増殖炉や核融合などの、開発中の原子力技術も含めた「原発依存度」を低減する方針なのだろうか。 「エネルギー基本計画…
政府は「エネルギー基本計画(2018年7月に閣議決定)」にて、「可能な限り原発依存度を低減する」方針を示した。しかし、低減するとする「原発」の定義が示されていない。政府は、例えば高速増殖炉や核融合などの、開発中の原子力技術も含めた「原発依存度」を低減する方針なのだろうか。
「エネルギー基本計画」にある「原発」の定義はなにか。 国内の既存の商業用原子力発電所にある、加圧水型軽水炉(PWR)や沸騰水型原子炉(BWR)などを指すのか。また、欧州加圧水型原子炉(EPR)などの安全性が高いとされる次世代型軽水炉は含まれるのか。
高速増殖炉、高温ガス炉、小型モジュール炉、核融合などは含まれるのか。「核反応を利用するエネルギー生産システム、すなわち原子力一般※」はすべて「原発」の定義に含まれるのか。
エネルギー基本計画の「原発」は、商業用原子力発電所を念頭に置いている。そのため、加圧水型軽水炉(PWR)や沸騰水型原子炉(BWR)はこれに含まれ、欧州加圧水型原子炉(EPR)も既に商業用利用の段階にあるため、同様に「原発」に含まれる。
高速増殖炉、高温ガス炉、小型モジュール炉、核融合は現段階では商業利用段階にないため、「原発」には含まれない。「“核反応を利用するエネルギー生産システム、すなわち原子力一般”については、その意味するところが明らかではないため、お答えすることは困難である。※」
※ 原文を引用しました。
@TONOさん3号
2021/06/02
原発に関しては新たな効率のよい代替エネルギーを見つける(開発?)までは必要だと考える。原子力というものがこの世に在るのはやはり使い道(兵器以外でですよ)があるからだろう。低減する方向性はよいと思うが安全策を何重にも施す方向の開発研究もまだ進めておく必要はある。 まだ数十年は共存依存して行かざるを得ないのだから。
質問主意書名 : | 政府の「可能な限り原発依存度を低減する」方針における「原発」の定義に関する質問主意書 |
提出先 : | 参議院 |
提出国会回次 : | 198 |
提出番号 : | 34 |
提出日 : | 2019年4月11日 |
転送日 : | 2019年4月15日 |
答弁書受領日 : | 2019年4月19日 |