IR(カジノを含む統合型リゾート)をめぐり内閣閣僚(あきもと司衆議院議員)が収賄容疑で逮捕された。カジノ整備に反対する人の割合が賛成の倍に達する中で、様々なリスクが指摘されるカジノを、国会議員の逮捕という不祥事を押し切ってなぜ急いで整備するのだろうか。 カジノリゾート運営会社大手がカジノ施設を…
IR(カジノを含む統合型リゾート)をめぐり内閣閣僚(あきもと司衆議院議員)が収賄容疑で逮捕された。カジノ整備に反対する人の割合が賛成の倍に達する中で、様々なリスクが指摘されるカジノを、国会議員の逮捕という不祥事を押し切ってなぜ急いで整備するのだろうか。
カジノリゾート運営会社大手がカジノ施設を売却しギャンブルを含まないリゾート事業を展開するとの報道から、カジノ産業のピークは過ぎ需要は減少していると考えられる。安倍内閣総理大臣はIRが成長戦略の目玉と提唱しているが、政府はどう考えているのか。
2020年1月20日、インターネット賭博で逮捕者が出た事件で売上金の一部が暴力団の資金源となった可能性が報道されている。カジノ誘致が治安の悪化を招くと考えるが政府はどう認識しているのか。
あきもと司衆議院議員の逮捕に関し、政府はその責任につきどのように考えているのか。また複数の政治家がカジノ事業者との癒着を疑われ、IRにおける特定複合観光施設区域整備法(以下、整備法)で定められている「適切な国の監視及び管理の下で運営される健全なカジノ事業」の概念は覆されている。IR開業に向けた行程は全て白紙に戻すべきではないか。
我が国のIR設備はカジノ施設、国際会議場施設、展示施設、レクリエーション施設等が一体的に運営される統合型リゾートである。IR整備は観光先進国の実現の後押しになると考えられる。
カジノ事業は整備法で健全な事業と定められている。事業者は認定申請の際に犯罪発生の予防や善良の風俗の保持に関する事項等を記載したうえで、国土交通大臣が有害な影響の排除等に優れた区域整備計画を認定することになっている。
あきもと司衆議院議員の逮捕については個別の刑事事件に関わる事柄であるため政府としての回答は控える。カジノ管理委員会が法の規定に基づき、カジノ施設の設置と運営の秩序の維持及び安全の確保を図る。政府はIR事業の推進には国民の理解が重要と考えており、公正性や透明性も含め丁寧に対応していく方針である。
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質問主意書名 : | カジノを含む統合型リゾート(IR)担当の内閣府副大臣が収賄容疑により逮捕された事案とIRの在り方に関する質問主意書 |
提出先 : | 衆議院 |
提出国会回次 : | 201 |
提出番号 : | 13 |
提出日 : | 2020年1月20日 |
転送日 : | 2020年1月27日 |
答弁書受領日 : | 2020年1月31日 |