働き方改革関連束ね法案に関する質問主意書

提出議員 : 吉川 沙織

政府が提出を予定している「働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律案(働き方改革関連束ね法案)は、趣旨・内容の異なる8本の法律の改正案を一つにまとめたものであるが、法案の一括化および束ね方に問題があるのではないだろうか。過去の国会質問においてもこれらの問題点を指摘してきたが明確な答弁が…

政府が提出を予定している「働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律案(働き方改革関連束ね法案)は、趣旨・内容の異なる8本の法律の改正案を一つにまとめたものであるが、法案の一括化および束ね方に問題があるのではないだろうか。過去の国会質問においてもこれらの問題点を指摘してきたが明確な答弁が得られていない。

  • 第194回国会で廃案となった「労働基準法等一部改正案」が、廃案となるまで審議入りされずに継続とされてきたのはなぜか。

  • 提出から2年以上審議入りされずに継続扱いとなり撤回した法律案と、同様に提出から2年以上審議入りされずに審議未了なった法律案について、「当該法律案には規定されていなかった、当該法律案の趣旨・目的とは異なる異なる改正内容を加えて、新たな法律案として国会に提出した※」例は今までにあるのか。 

  • 高度プロフェッショナル制度の創設や裁量労働制の拡大を含む「労働基準法等一部改正案」は長時間労働を助長する懸念がある。その一方で、「時間外労働の上限規制」は、長時間労働の是正を目的としており、これらは政策の方向性が異なり、賛否が分かれる内容でもある。これらを一括して法案化することは、国会議員の表決権を侵害する恐れがある。これらの法案は同一のものと規定せず、別個の法案とするべきではないか。
    さらに、「労働時間に関する制度の見直し」と、「同一賃金同一労働の実現に向けた非正規雇用労働者の不合理な待遇差の解消」についても、拠り所とする法律も論点も全く異なるものであり、これらの法案についても別個の法案とするべきではないか。
    また、本法案に、「じん肺法の一部改正」が入ったのはどのような経緯と理由からか。

  • 「労働基準法等一部改正案」が、廃案となるまで審議入りされずに継続とされてきた理由については、国会の審議に関することであり、政府として回答する立場にない。

  • 「 当該法律案には規定されていなかった、当該法律案の趣旨・目的とは異なる改正内容を加えて、新たな法律案として国会に提出した※」の意味するところが明らかでなく、回答は困難である。

  • 「働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律案」については、現在検討中であり回答することは困難である。

※ 原文を引用しました。

@westman

2018/04/05

生産性があがればうまくいくけど難しいでしょう。

 詳細情報

質問主意書名 :働き方改革関連束ね法案に関する質問主意書 
提出先 :参議院
提出国会回次 :196
提出番号 :4
提出日 :2018年1月22日
転送日 :2018年1月24日
答弁書受領日 :2018年1月30日

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