陸上自衛隊オスプレイの今後の取扱いに関する質問主意書

提出議員 : 青木 愛

正式な配備先が決まらないまま、オスプレイの陸上自衛隊木更津駐屯地への暫定配置が決定されつつある。防衛庁は「丁寧な説明」や「地元の理解を得た上での運用開始」と説明し、一方的な配備は行わないとしている。しかし木更津駐屯地を暫定配備先としたプロセスや木更津駐屯地での運用内容に不明点が多く、オスプレイが結…

正式な配備先が決まらないまま、オスプレイの陸上自衛隊木更津駐屯地への暫定配置が決定されつつある。防衛庁は「丁寧な説明」や「地元の理解を得た上での運用開始」と説明し、一方的な配備は行わないとしている。しかし木更津駐屯地を暫定配備先としたプロセスや木更津駐屯地での運用内容に不明点が多く、オスプレイが結局は木更津駐屯地に正式配備されるとの懸念がある。

  • 原田防衛副大臣は、一方的な暫定配備は行わず丁寧な説明を通じ地元の理解を得た上で、木更津駐屯地でのオスプレイの仮運用を行うと説明している。
    丁寧な説明とは何を意味し、仮運用とはどのような運用を想定しているのか。 また、防衛省が「期待導入後当面の間は」行わないとした空中給油訓練は行う予定なのか。

  • 原田副大臣は、木更津駐屯地の選定理由として約1000km離れた相浦駐屯地(長崎県佐世保市)までの距離が「最も近い」点を上げている。 1000kmは決して近いとは言えないが、木更津駐屯地以外にどのような駐屯地が検討されたのか。

  • オスプレイはオーストラリアで墜落(2017年8月)、沖縄沖合で不時着し大破(2016年12月)している。防衛省が木更津市に「オスプレイは信頼できる機体」と説明した根拠はなにか。 そもそも、オスプレイは輸送機であり陸上自衛隊のCH47などで対応が可能ではないか。正式な配備先として防衛省が交渉中の佐賀県では土地取得も確定していない。
    その様な状況で木更津駐屯地に暫定配置を決定することは、日本国内へのオスプレイの正式配備を無理やり推し進めることにならないか。

  • 防衛省としては、木更津市およびその住民に対する「丁寧な説明」を尽くしていくこととしており、一方的な配備の決定は考えていない。「仮運用」とは、木更津駐屯地への暫定的配備時の陸上自衛隊としてオスプレイの運用を指す。
    なお空中給油訓練については、オスプレイの活動を支えるためには空中給油による行動半径の拡大が欠くことができず、安全を十分に確保した上で実施する必要があると考えている。

  • 木更津駐屯地以外に検討した駐屯地に関する内容についての回答は、行政内部の検討時の情報を公にすることで、率直な意見交換や意思決定の中立性が損なわれる恐れがあるため、差し控える。

  • オスプレイは、2005年に米国政府が安全性と信頼性を確認した上で量産が開始されており、陸上自衛隊では2016年から米海兵隊に隊員を派遣し、実際の機体操縦および整備を行いオスプレイの安全性と信頼性を改めて確認している。
    オスプレイは島嶼防衛に不可欠な航空機であり、2019年3月からの行われている米国での教育訓練後は速やかに国内で運用する必要がある。

@kimuu

2020/07/08

暫定で配備されるから説明不足でも許されるのでしょうか。「環境が整うまで」ってあいまいですよね。

 詳細情報

質問主意書名 :陸上自衛隊オスプレイの今後の取扱いに関する質問主意書 
提出先 :参議院
提出国会回次 :198
提出番号 :66
提出日 :2019年5月31日
転送日 :2019年6月5日
答弁書受領日 :2019年6月11日

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