「DBJ・JTBFアジア・欧米豪訪日外国人旅行者の意向調査(2019年度版)」によると、外国人観光客のうち日本でのカジノ利用を希望した割合は9%と少ない。一方、カジノに賛成する理由の22.39%は「観光振興につながるから」であった(2019年9月17日の神奈川新聞世論調査)。日本でのカジノを含む統…
「DBJ・JTBFアジア・欧米豪訪日外国人旅行者の意向調査(2019年度版)」によると、外国人観光客のうち日本でのカジノ利用を希望した割合は9%と少ない。一方、カジノに賛成する理由の22.39%は「観光振興につながるから」であった(2019年9月17日の神奈川新聞世論調査)。日本でのカジノを含む統合型リゾート(以下、IR)による観光産業への経済効果について政府はどのような調査・分析を行っているのだろうか。
外国人旅行者に占めるカジノ利用希望者の割合は少ない。政府はIRが外国人観光客誘致の観点からどの程度の経済効果があるのか調査をしたのか。
韓国のカジノ施設の利用者は98.7%が韓国人である(2016~2018年)。日本のIRでの利用者に占める訪日外国人の何割について、韓国との比較検討は行ったか。
特定複合観光施設区域整備推進会議での配布資料によれば、シンガポールでIRを開業した2010年から2018年の間に外国人観光客数が6割増加、観光収入は9割増加した。同時期の日本ではIRの導入なしで外国人観光客数が260%増加した。IRが無い方が外国人訪問者をより多く獲得できるのではないか。
我が国における特定複合観光施設区域とは、カジノ施設だけでなく国際会議条施設、展示施設、レクリエーション施設などが一体的に運営される統合型リゾートのことをいう。経済的社会的効果に関しては設置場所、施設内容などに左右されるため試算は難しい。
カジノ利用者の日本人と外国人の比率などは、IR整備予定者が設備認定の申請で記載すべき必須項目に関係しているためIR整備を予定している都道府県および民間事業者において適宜検討されるべき事項である。
シンガポールはIR導入後に外国人旅行者数が増加していると認識している。日本における外国人旅行者増加は、査証緩和措置、継続的な訪日プロモーション、免税店や免税対象品目の拡大などによるものと認識している。
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質問主意書名 : | カジノによる観光産業への影響に関する質問主意書 |
提出先 : | 衆議院 |
提出国会回次 : | 200 |
提出番号 : | 162 |
提出日 : | 2019年12月4日 |
転送日 : | 2019年12月9日 |
答弁書受領日 : | 2019年12月17日 |